2009-06-24
法人成りはお得なのか?
ものすごく真夏日で日焼けが心配だったかと思えば、
ジトジト雨で洗濯物が乾かない重~い空気になったりと、悩ましい日々です。
そんな中、またまた研修講師を仰せつかっているため、2週間後の研修に向けて昨日から資料づくりをはじめました。
今回のテーマは、タイトルでお察しかと思いますが、「法人成り」です。
ひと昔前は、「法人にしたほうが断然お得だ!」という意見が大勢を占めていましたが、
会社法が変わり法人の設立が容易になったことで、“法人にすることによる信用度のアップ” が微妙になったり、
法人税法の改正により、厄介な役員給与の制限がでてきたりして、
法人成りのメリットが影を潜めている感じです。
今回の研修では、メリットやデメリットだけでなく、法人成りに伴う実務的要素を含めて説明するため、
損得勘定にこだわらず冷静にまとめていくつもりです。
それでも、節税の観点だけで考えるとメリットのほうが多いように思います。
ただし、事業主の家族構成やその他諸事情により条件はさまざまですので、事業所得金額の多寡だけでは、一概には判断できません。
消費税については、新設法人は一部免税になることでかなりの節税効果が発揮される可能性がありますが、
個人事業がすでに課税事業者の場合は資産の移転に際し消費税が課税されるため、思わぬ落とし穴になることも考えられます。
法人成りを決断するときは慎重に検討していきましょう!